Lev MIKHAILOV


レフ・ミハイロフはモスクワ音楽院でA.ヴォロディンに師事、在学中の1962年にヘルシンキの第8回ワールド・フェスティヴァル(何の?)に出演したということから、1940年代前半の生まれと思われます。1963年には、ソヴィエト連邦の音楽家コンペティションで優勝しました。1971年からソヴィエト文化省交響楽団のソリスト、となり、演奏活動を国内で積極的に行なう傍ら、母校のモスクワ音楽院の教授の職にあります。ただ、どうやらクラリネットが本業のようで、ここまでの記述はクラリネットに関する内容の可能性もあります。クラリネットのソリストとしてレコーディングも行なっています。



主なアルバム


「A.GLAZUNOV」

Melodiya MCD 165
  1. ヴァイオリン協奏曲 (グラズノフ)
  2. ピアノ協奏曲第2番 (グラズノフ)
  3. サクソフォン協奏曲 (グラズノフ)

Lev MIKHAILOV (saxophone)/ Alexsander KORNEIEV 指揮 ソヴィエト国営放送交響楽団ソロイスツ・アンサンブル [c]
Sergei STADLER (violin)/ Vladimir PONKIN 指揮 レニングラード・フィル [a]
Dmitri ALEXEIEV (piano)/ Yuri NIKOLAEVSKY 指揮 ソヴィエト国営放送交響楽団 [b]

グラズノフの協奏曲3曲をカップリングしたアルバム。ピアノとサクソフォンの協奏曲は、かつてLPで発売されていた音源と思われます(アナログ録音)。ミハイロフの音色・演奏スタイルは素朴で、音はかなり野太くやや金属的な感触がします。Melodiya レーベルからリリースされている展覧会の絵やラフマニノフの交響的舞曲(いずれも演奏はスヴェトラーノフ指揮ソヴィエト国立響)のサクソフォンのソロの音色も似ているので、もしかしたらすべてミハイロフ自身が吹いているのかもしれません。

他の曲ではヴァイオリン協奏曲の演奏がすばらしい! スタドレルのソロはでしゃばらず飾らず、もちろん技術的にもすばらしく、音楽の持ち味を十二分に引き出しています。この演奏を聞いて曲に対する認識も改めました。

オススメ度:

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