1958年、ローマの生まれ。ディ=バリ音楽院を卒業、現在は同校で教職に就いています。聖セシリア管弦楽団との共演を始め、各種室内楽への参加、ソロ活動も行なっています。ビゼーやラヴェルなどの曲から、ベリオやペンデレツキなどの現代作曲家による作品、さらにはジャズにも意欲的に取り組んでいます。
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アメリカのBriosoレーベルからのリリース。ヴィヴラートの利いた明るく陽気な音色は、イタリアの奏者だから、というのは考え過ぎかしら。選曲はフランスものでそろえられてますが、一ひねりあって興味をそそられます。なかでもジャズのエスプリをもった演奏会用小品は、曲の各所に遊びが仕掛けられていて楽しめました。またリュエフのソナタの録音もありそうで珍しく、貴重です。肝心の演奏の方は、付点の音型が転んでたり、妙に帳尻が合わないのを絶妙に調整して演奏を続けてたり、と細部を気にせず大枠をとらえる?これまたイタリア的(失礼)。どこまでも陽気で陰を感じさせない演奏です。ところで、アルバムタイトルの「Music to Love」の真意は、何なのでしょう?