大阪府出身でトランペット奏者の平原勉の子供として生まれました。長崎県滞在を経て、吹奏楽の名門校として名高い天理高校の出身(現在も天理高校の指導を行なっています)。サクソフォンをはじめ、クラリネット、フルートもこなすマルチ木管楽器奏者です。最近では歌手の平原愛花、平原綾香の父親として有名になってる気がしますが、年間1000曲以上のレコーディングをこなし、さだまさし、山下達郎、B'zのレコーディングやライヴにも参加しています。
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宮川彬良さんは、皆さんご存知の有名人。平原さんと宮川さん二人のオーケストラ、というので、どれだけ派手な音が飛び出してくるのかな?と思ったら、1曲目の五木の子守歌からしみじみとした響きが飛び出してきて、いい意味で大きく裏切られました。続くサッちゃんは、たしかにあの曲なんだけれど、幼い頃を思い出しながら聞く童謡の趣き。というように、知名度の高い曲には1曲1曲いろいろな仕掛けがしてあって、思わずにやりとしてしまう演奏ばかりです。平原氏の奏法は、クラシックのスタイルだったり、ポップスのスタイルだったり変幻自在ですが、かならず底には少しの自己主張と曲への敬意、そして聴く人への思いやりが込められています。オリジナルの作品から聴こえてくる楽しそうでちょっとメランコリックな雰囲気も、平原-宮川の名コンビぶりをうかがわせる音楽に仕上がっています。
この2人、2008年から正式にデュオ活動を始めるとのことで、このCDはいわば予告編というところでしょうか。
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