ニューヨークでポーランド系アメリカ人夫婦の子として生まれました。ロナルド・タイリー、ローレンス・ワイマンに師事し、その後シーグルト・ラッシャーとジャン=マリー・ロンデックスにも師事しています。カーネギー・ホールやメニューイン・フェスティヴァルを始め、欧米各地で演奏活動を行なう一方、南ミシシッピ大学の教授でもあり、ドイツのサクソフォン文献の役者としても活躍しています。
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Crystalレーベルからのリリースで、師であるラッシャー氏に捧げられたアルバム。興味深い曲が並んでいますが、高音の音程や音色が不安定で、演奏が安定しません。また、音楽が積極的に進んで行かなくて、退屈ぎみ。
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これも師ラッシャーに敬意を表したアルバムで、Albanyレーベルからのリリースです。ジャケットは白髪のラッシャーと二人でにこやかに写ってます。演奏の傾向は前のアルバムと同じですが、日本人の作品が混じってるのに注目(なお、作曲者笹森氏の漢字表記は、弘前の今様よりご教授いただきました。ありがとうございました!)。フラジオ音域でメロディを奏でたり、と相当ムズカシイ曲なのですが、この演奏にも安定感がないのが残念。
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これまたラッシャーに敬意を表したアルバムで、アメリカの作曲家がラッシャー氏に献呈した曲を集めています。冒頭のアイドルウッド協奏曲からいきなり超高音の連続ですが、音程が安定しないなくてどうも気持ち悪く、あとの曲にもその印象がマイナスに残ってしまいます。エレジーとロンドは、よく演奏されるピアノ伴奏ではなく、オケ伴奏というのが珍しいです。ゆっくり目のテンポで丁寧に演奏されており、これまでのアルバムに比べると技術的には安定しているように聞こえます。
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以前の録音に比べて、少し音程が安定してるように思います。そのせいか、曲そのものを楽しめました。とはいえ、難解な曲が多く、ちょっと聴き疲れしたのも否めませんが、最後にヴァイオリンの入る曲をもってきたことが救いでした。ラッシャー氏亡きあと、その衣鉢を継ぐ者として、今後どのような音楽に取り組んでいくのか、期待したいところです。
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アメリカはルイジアナで活躍する、ステファン・ダンクナーの作品集。ダンクナーは管弦楽をはじめ多くの作品を書いており、その作品はリヒャルト・シュトラウスやグローフェを髣髴とさせる、美しいメロディと和音に溢れています。現代でもこんな曲を生み出す作曲家がいることを知って驚きと同時に喜びを感じました。サクソフォンのための作品はここに収録されているアルト・サクソフォン協奏曲のほかにSIMPLY GIFTSに収録されているソナタと、11本のアンサンブルのための作品(聴いてみたい!)を書いています。協奏曲はグウォゼズに献呈された作品で、やはり全編叙情的なメロディが印象的で、サウンドトラックでも聴いているよう。実演で聴いてみたいです。ソロの音程やフレーズの処理、オケの力量は興ざめの個所が多くて残念。他の2曲も描写的でわかりやすく、楽しめました。
余談ですが、このCDと同時にディーリアスの歌劇「村のロメオとジュリエット」(CPOレーベル)全曲盤を購入したのですが、帰宅してからじっくり眺めたら、こちらも Klauspeter SEIBEL の指揮(オケはキール歌劇場)。あまりに"まさか!"の偶然に大笑いしてしまいました。
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サクソフォン、ハープシコード、チェロ(通奏低音)によるヘンデルのソナタ集。原曲はヴァイオリン、リコーダ、フルートなどいろいろですが、いずれの曲もサクソフォンの機動力が十分発揮できる(音域はちょっと厳しい気がしますが)曲が並んでいます。となると、これはテクニックと音色が問われるわけですが、期待が大きいだけに残念ながら、、、。それぞれの曲からもっとカラフルな表情が聴こえてくれば楽しかったのに、というのが正直な感想です。