Grover Washington Jr.
1999/12/17 に惜しくも亡くなった、ジャズ・サクソフォン奏者。詳しいページはたくさんあると思いますので、省略させていただきます m(..)m 代表作「ワインライト」は、ワタシ的フュージョン・ディスクのベスト10に入る傑作です。
主なアルバム
「GROVER WASHINGTON, JR. ARIA」
Sony Classical SK 61864
1999/5/5-6 Giandomenico Studios, Collingswood, New Jersey
1999/8/17 Sony Music Studios, N.Y.
- 耳に残る彼女の歌声〜歌劇「真珠採り」より (ビゼー)
- なぜ私を起こしたのですか?〜歌劇「ヴェルテール」より (マスネ)
- 花の2重唱〜歌劇「ラクメ」より (ドリーブ)
- 愛さずにはいられぬこの想い〜歌劇「フェドーラ」より (ジョルダーノ)
- 私のいとしいお父さん〜歌劇「ジャンニ・スキッキ」より (プッチーニ)
- 見たこともないすばらしい美人〜歌劇「マノン・レスコー」より (プッチーニ)
- 彼女を信じて〜歌劇「西部の娘」より (プッチーニ)
- あの人は行ってしまった〜歌劇「ポーギーとベス」より (ガーシュウィン)
- 愛らしいおとめよ〜歌劇「ラ・ボエーム」より (プッチーニ)
- 星は光りぬ〜歌劇「トスカ」より (プッチーニ)
- この祝福された大地の奥で〜歌劇「真珠採り」より (ビゼー)
- 歌に生き、恋に生き〜歌劇「トスカ」より (プッチーニ)
Grover Washington, Jr. (saxophone)
Bill CHILDS(piano), Ron CARTER(bass) [except d,h]
Robert FREEDMAN 指揮 聖ルーカス管弦楽団 [except d,h]
Robert FREEDMAN(piano), Ron CARTER(bass) [d,h]
Terence BLAMCHARD(tp) [h]
はからずも、彼の最後のアルバムとなってしまった、最初にして最後のクラシック系アルバム(といっていいのか?)。タイトルどおり、オペラのアリアをサクソフォンで演奏したアルバムです。伴奏はベース+ドラムが主体のオーセンティックなジャズのものから、管弦楽を派手に従えた華麗なものまでありますが、「ジャズ奏者の演奏するクラシック」ではなく「フュージョン奏者がクラシックを題材にしたフュージョン」と言えそうです。当然、はじめから最後まで、スキのないサクソフォンの歌が聴こえてきます。
1曲だけ入っているアメリカのナンバーポーギーとベスが、他と違う編成で演奏されているのは、やはり思い入れがあるのでしょうか。うがった見方をすれば、白人の音楽芸術の最高傑作であるオペラを、黒人の音楽であるジャズに引き入れて従えさせてしまった、ある意味で痛快なアルバムでもありますが、グローヴァー・ワシントンJrの演奏を聴いていると、そんなコムツカシイことはどうでもよくて、まずそこにあるただ美しい音色にひたる快感を思い出させる1枚です。
Sonny Classical のこのCDの紹介はこちら(英語・参考音源あり)