サクソフォン・クラリネット奏者であるロジャー・グリーンベルグは、現在ノーザン・コロラド大学の教授の職にあり、陸軍のウェスト・ポイントの吹奏楽団やトミー・ドーシー・オーケストラ(!)からロサンジェルス・フィルハーモニーに至るまで数多くのクラシックおよびジャズの団体やレコーディングに数多く参加、ズビン・メータ、アンドレ・プレヴィン、マイケル・ティルソン=トーマス、フィリップ・アントルモン、ルチアーノ・ベリオ、レナード・スラットキン、ユリ・テミルカーノフ、ジェイムス・デプリーストなど壮々たる指揮者陣と共演しました。またワーナー供給の映画のスタジオではジョン・ウィリアムス、ラロ・シフリン、ジェリー・ゴールドスミスといった大御所と仕事を残しています。一方ハーヴェイ・ピッテルSQやロサンジェルスSQにテナー奏者として参加しています。
アメリカの出版社Western International MusicのいわばデモCD。サクソフォンのための作曲・編曲を多く書いているウィリアム・シュミットの(ブックレットの、愛犬を抱いた写真がクール!)無伴奏曲からピアノ伴奏、木5伴奏、吹奏楽伴奏といろいろな作品が収められています。録音のせいか音色そのものの魅力や、こまやかな節回しにはやや不満も感じましたが、アマチュアでも取り組みやすいレパートリの参考音源としての役割は充分果たしているといえるでしょう。だれか、実際に演奏して見ませんか??
なお、吹奏楽を指揮するのは今や売れっ子吹奏楽指揮者のユージン・コーポーラン。その意味からも、このアルバムの中でも一番充実した作品・演奏と感じました。