Jean=Michel GOURY


ジャン=ミシェル・ゴーリーJean=Michel GOURYは1961年9月22日 Tonneins の生まれ、ボルドー音楽院でジャン=マリ・ロンデックスに師事しました。IRCAMでダニエル・ケンジーと共に活動し、各種のコンクールで優秀な成績を修めています。ソロ・デュオ活動、XASAXのメンバとしての活動、オーケストラへの客演、録音などの演奏活動を積極的に行なう他、ボローニャで教職に就いています。

Official Site(仏語・英語)


主なアルバム


「En Toute Amitie Saxophone en Duo

Erol Record 7013
1991/6/16, 10-12-13 Auditorium du CNR de Boulogne-Billancourt
  1. アドリア (ローバ)
  2. ディアロディーア (マデルナ)
  3. 少年のデュエット〜ミヒャエルの帰郷より (シュトックハウゼン)
  4. カッチア (ロリン)
  5. 紫の淵I (野田燎)
  6. トレイツ (コンスタン)
  7. オキシデス (フルニエ)
  8. クォーツ01/83 (ロッセ)
Jean=Michel GOURY, Serge BERTOCCHI (saxophone)

XASAXのメンバであるベルトーキとの2重奏。現代曲ばかりでまとめられたプログラムの中には、マデルナシュトックハウゼンの、楽器を特定しない曲をサクソフォンで挑戦したものや、野田氏の作品、さらにはコンスタンフルニエロッセといった現代のフランスの作曲家による作品まで、グーリとベルトッチが体当たりで格闘、否、演奏している様子が収められています。その格闘から生み出された音楽を、私もすべて受け止められているわけではありませんが、その格闘の真剣さは否応なく感じることができました。やはり、こういう音楽は、生で体感したいものです。

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「Nos Vertes Annèes」

Erol Record 7031
  1. ハード (ローバ)
  2. SUD (ローバ)
  3. トレサージュB (ロリン)
  4. ル・ムジシャン (ロリン)
  5. アル・パソンのためのインプロ (ロリン/ロッセ)
  6. アトランティック・ワン (ロッセ)
  7. サイレンス・フォー・ア・ディスターブド・イェル (ロッセ)
  8. ヴェサンルII〜日本語ヴァージョン (カロセマ)
  9. クレサイドル (カロセマ)
Jean=Michel GOURY (saxophone) / Yves JOSSET (piano)

1985年以来活動を続けている、ピアノのイヴ・ジョセとのデュオによる、主にアメリカへのツアーでのライヴ録音。どれも実験的要素を含んだ現代音楽ばかりで、しかも1曲目のハードから相当なテンションで演奏されており、聴きつづけるには相応の体力と気力がないと辛いかもしれません。ヴェンサルは日本語ヴァージョンとあるように、坦々としたニュースのような日本語をバックに楽器が断片的なフレーズがちりばめられていて、その静と動の対比がユニーク。現代作曲家とのコラボレーションによる、サクソフォンの限りない探求の一端を垣間見ました。

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「Salome Tours 2000 2001 Quatuor Apollinaire

Erol Record 7030
  1. 鳥の歌 (ロリン)
  2. 3重奏曲ト長調より第1楽章 (ドビュッシー)
  3. Sur l'epuale d'une Ombre (ヤクボウスキー)
  4. Cedric Leru (デレルー)
  5. タンゴ・アパッショナート (ピアソラ)
  6. 秋の影と月 (ルメイ)
  7. プリマヴェーラより第1楽章 (ケクラン)
  8. オマージュ・トゥ・ザ・スクエア (グブラー)
  9. マ・メール・ロワより (ラヴェル)
  10. 移り変わる瞳 (シュリュード)
Jean=Michel GOURY (saxophone) / Marie=Christine Wlazlik (piano) / Sophie DAVARD (flute)/ Yves JOSSET (piano)

グーリーが主宰する、サクソフォンを含む現代音楽曲を紹介することを主活動とする団体。一部ピアソララヴェルなど古典的(!)な曲も含まれていますが、やはりメインは現代曲。中でも気になるのが、百人一首にも収められている後徳大寺左大臣の ほととぎす 鳴きつる方をながむれば ただ有明の月ぞ残れる が繰り返し詠まれるルメイの秋の影と月。日本語がそのまま発音され、ちょっとオカルト的な響きさえ感じます。やはり前衛的な曲の方が、彼らの本領発揮のようで、鳥の歌Sur l'epuale d'une Ombreなどで作曲家との親密なコラボレーションを感じさせる密度の高い音楽を展開しているのが印象的です。

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