Xelo GINER


スペインで活動する女性サクソフォン奏者。7歳で音楽を学びはじめ、J.ルイス・ペレス、ジャヴィエ・デ・ラ・ヴェガ、ペドロ・イトゥラルデ、アンドレス・ゴメスに師事しました。さらに渡仏しボルドー音楽院でM.B.シャリエとジャン=マリー・ロンデックスに師事、1999年に金賞を得、また2000年にはボルドー市の栄誉メダルを得ています。その後も国内外で主に現代音楽に現在関係のスペシャリストとして活動しており、サラゴザ音楽院の現代室内楽の教授を務めています。

セロ・ヒナーのサイトはこちら(英語)


主なアルバム


「Obres per a saxófon i electrónica」

Ars Harmonia AH201 (c)2008
  1. ソロ (ラウスリカ)
  2. IOD (バロソ)
  3. Con cadencia de eternidad (J.M.ロペス)
  4. セクエンシアXVI (レウィン=リクテル)
  5. オスト・アテム (ロッセ)
  6. アルト・コンチェルトII (ブレンチック)

Xelo GINER (saxophone)

この手のコンテンポラリー曲の演奏、どうしても音色が汚く聴こえたり、乱暴に聴こえたりするものですが、このアルバムは全体によくコントロールされていて、実に整理された演奏であるのに驚きました。もちろんエレクトロニクスの耳障りなサウンドに支配されている箇所もありますが(IODに至っては「暴力的な」という意味だそうですし)、必要以上に音色を荒げることなく、音符がそこにある必然性を理路整然と説いているようにすら感じます。実に説得力に満ちた演奏です。

ダニエル・ケンジー氏のファン(笑)としては、ケンジー氏が初演したロペスの作品がヒナーにより再演されているのが嬉しい限り。これはぜひケンジーの演奏と聴き比べてみたいなぁ。。

オススメ度:


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