1965年、スイスのバレルナに生まれました。ミシェル・サージェの下でサクソフォンを学び、スイスのバーゼル音楽院で1990年にソリスト・ディプロマを得て卒業しました。その後もダニエル・デファイエ、フレデリック・ヘムケ、ユージン・ルソーについて学んでいます。一方1991年にはスイスの若き桂冠奏者(適当に邦語訳しました)に選ばれたのを始め、スイス・イタリアでコンサート・録音・メディア出演などの活動を行なっており、ピアノのトマス・ドラトゥヴァとのデュオは1991年から今まで続いてます。また、1993年よりアルテ4重奏団のメンバとして活動しています。
アルバムタイトルに現代音楽とあるように1970年代以後の作品で構成されています。確かに難解な響きが少なくないのですが、シリアスに迫ってくるのでなく、どこか歌心が感じられるのが不思議です。やっぱり、奏者がイタリア出身のせい? また、朝の歌は弦楽4重奏と、アタノスはピアノ・コントラバスとの共演、ポートレートはサクソフォンのソロ、という様々な響きをうまくアルバムにおさめたのも好印象です。スイスのマイナーレーベルからのリリースで、入手が難しいのが残念。