Flotilla


サクソフォン奏者4人に、持ち替えによりピアノを入れることによって、より幅広い室内楽の可能性を探るアンサンブル。2007年にイギリスのサクソフォン奏者によって結成され、2009年にはアルバムをリリースしました。主に委嘱を含めた、コンテンポラリーな作品をレパートリーにしています。

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主なアルバム


「Flotilla」

Big Shed Music ATKS0802
  1. カノン風組曲 (カーター)
  2. オ・ヴォス (L.ジョンソン)
  3. トリオ・ソナタ第1番 ヘ長調 (ゼレンカ)
  4. サイミシュテからの3つの歌 (エヴェーンデン)
  5. リメンブランス (E.マクギー)
  6. Cha b'ann grad ... (W.スウィーニー)
  7. フロティラ・フロム・ザ・ヴィラ (R.メイヤース)

音色はフランス風でもアメリカ風でもない、イギリス風。ちょっと地味ですが、各奏者ともイギリスのトップクラスの腕を持つ奏者だけに、曲のおもしろさをよく引き出しています。かつてユダヤ人の収容所があったサイミシュテを題材にしたサイミシュテからの3つの歌は、音の表面だけではなく底から湧きあがってくる不気味さが印象に残りました。またゼレンカのトリオソナタは、けして崩れることのない明るい響きが印象的です。これまでにないユニークな活動形態の団体だけに、今後の活躍を期待したいところです。

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