ドイツ生まれで、ベルリンで学び、交換学生としてフランスのボルドー音楽院に留学してダニエル・デファイエに師事しました。1986年以後のワールド・サクソフォン・コングレスにもしばしば参加しています。現在はドイツのサクソフォン協会の役員を務め、リサイタルもしばしば行なっています。また、ベルリン芸術大学をはじめ、バーゼル、パリ、アムステルダム、ヴァンクーヴァなどで教鞭を取っています。楽器はセルマーを使用しているようです。
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ミュンヘンの音楽プロダクション col legno からのリリースで、ドイツ・ベルリン放送局が副プロデュースとなっています。アルバムタイトルどおり、どの曲も現代的な響きがします。高音で少し不安定感はあるものの、ピーヒャラ・ブリバリの中にも音色に色気を感じる個所がしばしばあり、デファイエの門下生なんだなぁと妙に納得しました。曲そのものはムズカシ過ぎて、私にはよく理解できてません。しかし、奏者の技量ゆえか?聴いていて不快にはなりませんでした。
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BMG系廉価盤レーベルのArte Nova Classicsからのリリース。フランスのオーケストラ伴奏曲の有名どころを押さえていて、お買い得な一枚です。ソロもオーケストラも演奏レベルは高く、特に、伝説やコラール・ヴァリエ、ラプソディはゆっくりした部分が甘ったるくならずに端正にまとまっていて楽しめました。一方、バラードは端正に演奏するほどに曲の長さを感じてしまったのと、スカラムーシュのラテン的お気楽気分が伝わってこないのは残念。ともあれ、お値段が \1,000 円前後で名曲揃い・演奏可ということで、クラシカル・サクソフォンの手始めに購入されるには好適と思います。
オススメ度:
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1955年生まれの作曲家細川俊夫氏の作品集。最近現代音楽モノで注目すべき録音の多いKAIROSからのリリース。同レーベルのカタログに初めて登場した邦人作曲家モノがこのCDで、演奏者にも少なからず日本人を配しています。ここに収録された作品を聴く限り "静" が基調になっていて、作品を貫く緊張感がどことなく "和" を感じさせます。サクソフォン協奏曲はアーンスト氏が初演したもので、指揮者・オケとも初演時のコンビによる録音は音の一つ一つに魂が込められているように感じます。作曲者の奥様でもある漆原さんのヴァイオリンをはじめ、他の日本人奏者も健闘が光ります。生易しい音楽ではないので(私も充分理解しているとは言いがたい)腰を落ち着けて、心を無にして聴くCDといえるでしょう。