ST-X Ensemble


クセナキスの作品を演奏、紹介することを目的に、1994年指揮者 Charles Zachary BORNSTEIN によって創設されたアンサンブル。ニューヨークを拠点にし、クセナキス作品の演奏、録音などを行なっています。



主なアルバム


「XENAXIS ensemble music 2」

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Mode 56
1996/9/15 Streeterville Studios, Chicago [c]
1996/4/22, 9/5, 10/3 St.Peter's Church, N.Y. [except c]
  1. エシャンジュ〜バス・クラリネットとアンサンブルのための (クセナキス)
  2. オコ〜3人の打楽器奏者のための (クセナキス)
  3. XAS (クセナキス)
  4. アクラタ (クセナキス)
  5. ルストラフスキの想い出に (クセナキス)
Michael LOWENSTERN (bass clarinet) [a]

アメリカのmodeからリリースされている、クセナキスのアンサンブル作品集の第2弾。私はクセナキス作品の弦のグリッサンドがどうも苦手で敬遠気味だったのですが、このアルバムは管楽器や打楽器を中心にした作品が多く、その点なかなか楽しめました。中でも3人のパーカッション奏者のために書かれたオコは、当然ながら不協和音はなく、クセナキス初心者でもなかなか楽しめる曲ではないでしょうか。

さて、ST-Xアンサンブルのサクソフォン・セクションによるXASですが、これも非常に楽しめました。今までラッシャーSQXASの演奏を聴いてどうも馴染めなかったのですが、ST-Xアンサンブルの演奏は音程・イントネーションがきっちりしていて、その結果音楽の見通しがスッキリしました。もちろん、曲の持つテンションの高さはそのまま演奏からも感じられます。

他の曲についてもレベルの高い演奏で、あまり積極的に聴かなかったクセナキスの作品を本腰入れて聴いてみようかな、と思わせるCDでした。

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