1965年、北アイルランドのダブリンの生まれ。アイルランドの Young Musician of the Year Competision で優勝した後、フランスに留学し、ボルドー音楽院でロンデックスに師事して一等賞を得て卒業しました。現在はアイルランド国立交響楽団の首席奏者を務めるほか、リサイタル活動も積極的に行なっています。下記にご紹介したアルバム以外には、Marco Polo レーベルの British Light Music シリーズの エリック・コーツ作品集に参加している他「リバーダンス」をはじめアイルランドのポップ・アーティストのレコーディングやツアーにも参加しています。
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作曲家ビンジといっても、ピンとこないかもしれません。吹奏楽のオールド・ファン(って、私もオールドファン?<自爆)ならコルネット・カリヨンの作曲者といって、わかるかな? マルコポーロ・レーベルのブリティッシュ・ライト・ミュージック・シリーズの一枚で、このアルバムも肩ひじ張らない、軽く楽しめる曲が並んでいます。サクソフォン協奏曲は、私の好きな曲の一つなのですが、今のところこのCDしか持っていません。で、演奏がよければ文句ないのですがねぇ。ソロは音程がいまひとつの上リズムがよたってるし、オケは艶やかさに欠けてるし。それとも、東京佼成ウィンド・オーケストラをバックにしたロンデックスや、須川氏(私は伴奏を吹いてました)の熱演を聴いてしまったワタシが悪いのでしょうか? 須川氏あたりが、この曲を録音してくれないかなぁ。
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最近サクソフォンものを次々リリースしているBlack Boxレーベルからのアルバム。この中でサクソフォン協奏曲をエッジが吹いています。正直なところ、上のマルコ・ポーロ・レーベルのCDの内容からあまりこちらのCDは期待していなかったのですが、なかなかどうして、難しいくねくねしたフレーズを小気味よく吹ききっていて、エッジの実力を再確認できました。作曲者のバックリーはエッジと親交が深く、1990年にアラベスクをエッジに献呈しており(「john buckley solo and chamber works」に収録)、この協奏曲は2作目の献呈ということになります。けして聴きやすい曲では有りませんが、絡み合う主題が私にはなかなか楽しめました。
他の曲も、どれも不協和音の続くゲンダイオンガクで、万人にお勧めできるアルバムとは言い難いのですが、アイルランド室内管弦楽の奏でるこれらの曲は不思議とクールな響きが感じられます。
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Black Boxレーベルからの新たなリリースは、1951年生まれのアイルランド出身の作曲家 ジョン・バックリー の器楽曲・室内楽作品集。リコーダやフルート、ホルンのソロ曲などに混じって、サクソフォン4重奏曲とサクソフォン・ソロ曲が録音されています。アウレリアSQに献呈されたサクソフォン4重奏曲は、ここではクォーツSQによる演奏で録音されています。まるでロックを思わせるような激しい響きが、聴いているうちにやみつきになってきます。エッジは自身が1990年に初演したアラベスクを録音しています。まるでジョン・コルトレーンの奏法を思わせるような音符の連続で、アラベスクの字義どおり万華鏡のようなさまざまなきらきらした"音"を聴きとることができます。フレーズが長くて、聴き手まで息苦しくなってくるのも、作曲者の意図でしょうか。。。