Kenneth EDGE


1965年、北アイルランドのダブリンの生まれ。アイルランドの Young Musician of the Year Competision で優勝した後、フランスに留学し、ボルドー音楽院でロンデックスに師事して一等賞を得て卒業しました。現在はアイルランド国立交響楽団の首席奏者を務めるほか、リサイタル活動も積極的に行なっています。下記にご紹介したアルバム以外には、Marco Polo レーベルの British Light Music シリーズの エリック・コーツ作品集に参加している他「リバーダンス」をはじめアイルランドのポップ・アーティストのレコーディングやツアーにも参加しています。



主なアルバム


「Ronald BINGE -British Light Music-

Marco Polo 8.223515
1992/10 Concert Hall of the Slovak Radio in Bratislava
Copyright(C) HNH Int'l LTD.
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  1. エリザベス朝セレナーデ (ビンジ)
  2. スコットランド狂詩曲 (ビンジ)
  3. メラニー嬢 (ビンジ)
  4. カスタネット (ビンジ)
  5. (ビンジ)
  6. 赤いソンブレロ傘 (ビンジ)
  7. 貿易風 (ビンジ)
  8. 衣擦れの音を立てて (ビンジ)
  9. ストリング・ソング (ビンジ)
  10. アルト・サクソフォン協奏曲 (ビンジ)
  11. 水車 (ビンジ)
  12. スケルツォ (ビンジ)
  13. 雪の踊り (ビンジ)
  14. ハイ・ステッパー (ビンジ)
  15. 序曲「ささやきの谷」 (ビンジ)
  16. ヴェニスの謝肉祭 (ビンジ)
  17. セイリング・バイ (ビンジ)

Kenneth EDGE (saxophone) [j]
Silvia CÁPOVÁ (piano) [o]
Ernest TOMLINSON (指揮) スロヴァキア放送交響楽団(ブラチスラヴァ)

作曲家ビンジといっても、ピンとこないかもしれません。吹奏楽のオールド・ファン(って、私もオールドファン?<自爆)ならコルネット・カリヨンの作曲者といって、わかるかな? マルコポーロ・レーベルのブリティッシュ・ライト・ミュージック・シリーズの一枚で、このアルバムも肩ひじ張らない、軽く楽しめる曲が並んでいます。サクソフォン協奏曲は、私の好きな曲の一つなのですが、今のところこのCDしか持っていません。で、演奏がよければ文句ないのですがねぇ。ソロは音程がいまひとつの上リズムがよたってるし、オケは艶やかさに欠けてるし。それとも、東京佼成ウィンド・オーケストラをバックにしたロンデックスや、須川氏(私は伴奏を吹いてました)の熱演を聴いてしまったワタシが悪いのでしょうか? 須川氏あたりが、この曲を録音してくれないかなぁ。


「strings a-stray -contemporary works for strings-

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black box BBM1013
1998/6/29-7/1 Concert Hall, University of Limerick, Irland
  1. デカトライアド (ディーン)
  2. "Je goüte le jeu..." (ジョンストン)
  3. サクソフォンと弦楽器のための協奏曲 (バックリー)
  4. 寡黙な嫉妬 (バリー)
  5. 小世界(私の見てきた..) (コーコラン)
  6. さまよう弦 (アニュー)

Kenneth EDGE (saxophone)
Fionnuala HUNT 指揮 アイルランド室内管弦楽団

最近サクソフォンものを次々リリースしているBlack Boxレーベルからのアルバム。この中でサクソフォン協奏曲をエッジが吹いています。正直なところ、上のマルコ・ポーロ・レーベルのCDの内容からあまりこちらのCDは期待していなかったのですが、なかなかどうして、難しいくねくねしたフレーズを小気味よく吹ききっていて、エッジの実力を再確認できました。作曲者のバックリーはエッジと親交が深く、1990年にアラベスクをエッジに献呈しており(「john buckley solo and chamber works」に収録)、この協奏曲は2作目の献呈ということになります。けして聴きやすい曲では有りませんが、絡み合う主題が私にはなかなか楽しめました。

他の曲も、どれも不協和音の続くゲンダイオンガクで、万人にお勧めできるアルバムとは言い難いのですが、アイルランド室内管弦楽の奏でるこれらの曲は不思議とクールな響きが感じられます。

BlackBoxレーベルのサイトのこのCDの紹介はこちら(英語)

「john buckley solo and chamber works

black box BBM1012
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  1. サクソフォン4重奏曲 (バックリー)
  2. ファンタジア第1番・第2番〜リコーダのための (バックリー)
  3. 3つの小品〜ソロ・フルートのための (バックリー)
  4. アラベスク〜ソロ・サクソフォンのための (バックリー)
  5. ソナタ〜ソロ・ホルンのための (バックリー)
  6. エアフロー (バックリー)
  7. イン・ラインズ・オブ・ダズリング・ライト (バックリー)

Kenneth EDGE (saxophone) [d] 1998/6/16
Quartz Saxophone Quartet [a] 1998/6/26
Aidìn HALPIN (treble recorder) [b] 1998/6/16
William DOWDALL (flute) [c,f] 1998/6/12
Cormac Ó hAODÁIN (horn) [e] 1998/6/25
Various Artists [f] 1998/11/13

Black Boxレーベルからの新たなリリースは、1951年生まれのアイルランド出身の作曲家 ジョン・バックリー の器楽曲・室内楽作品集。リコーダやフルート、ホルンのソロ曲などに混じって、サクソフォン4重奏曲とサクソフォン・ソロ曲が録音されています。アウレリアSQに献呈されたサクソフォン4重奏曲は、ここではクォーツSQによる演奏で録音されています。まるでロックを思わせるような激しい響きが、聴いているうちにやみつきになってきます。エッジは自身が1990年に初演したアラベスクを録音しています。まるでジョン・コルトレーンの奏法を思わせるような音符の連続で、アラベスクの字義どおり万華鏡のようなさまざまなきらきらした"音"を聴きとることができます。フレーズが長くて、聴き手まで息苦しくなってくるのも、作曲者の意図でしょうか。。。

BlackBoxレーベルのサイトのこのCDの紹介はこちら(英語)
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