アメリカはサンディエゴをベースに活動するサクソフォン奏者。サンディエゴ大学とフラートン大学で学位を取得、現在ワシントン大学で博士号を取得中ということは、まだ若手の奏者なのでしょう。サンディエゴ・サクソフォン・オーケストラ、スペクトラム・サクソフォン4重奏団をはじめ、サンディエゴ交響楽団、ゼフィール木管5重奏団、サンディエゴ・リリック・オペラ、サンディエゴ・ウィンド・アンサンブルなど数々の団体で、クラシックからジャス、ロック、映画音楽まで幅広い演奏活動を行なっています。同時にピリオド楽器にも興味を示し、その結果、サブコントラバス・サクソフォンなどというものまで作ってしまいました。また、サンディエゴ州立大学やラ・ホタ・ビショップ・スクールなどで教鞭をとっています。
最初の曲からサブコントラバス・サクソフォンによる2重奏。ちなみにサブコントラバス・サクソフォンは、バス・サクソフォンのオクターヴ下の音域になります。強烈です。(ちなみに、イーストン氏の公式サイトで、一部MP3音源を聴くことができます。)こうして聴いてみると、バリトン・サクソフォンの音でさえ、その音域の低さはあまり感じなくなってきます。というのはやや冗談ですが、バリトンのためのオリジナル曲であるサンジュレやハートレー(冒頭の曲を除く)はもちろん、ヴォーン=ウィリアムス作品など、低音という違和感がなく聴くことができたのは確かです。他にも、コントラバス・サクソフォンをはじめ貴重な音色を楽しむことのできる、低音マニア必携のアルバムといえるでしょう。
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