Richard DUCROS


1974年生まれのフランスの奏者。ボルドー国立音楽院でジャン=マリー・ロンデックスにサクソフォンを、またアナリーゼをクリスチャン・ローバに師事しました。卒業後は、国内外で行なわれるクリスチャン・ローバのマスタークラスで模範演奏を披露しています。また、アンサンブル2E2Mへの参加やストラスブール・パーカッション・アンサンブルとのコラボレーションにも積極的です。



主なアルバム

「Christian Lauba Morphing

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Accord 472 370-2
  1. モーフィング (ローバ)
    カザルス弦楽4重奏団 Live 1999 Barcelona
  2. ブルー・ストリーム (ローバ)
    Ivo JANSEN (piano) r.2001 Maison de Radion France
  3. ジャングル (ローバ)
    Richard DUCROS (piano) Live 1997 Royaumont
  4. バラフォン (ローバ)
    Richard DUCROS (piano) r.2001 Bordeux
  5. タージ (ローバ)
    Richard DUCROS (piano) Live 1997 Bordeux
  6. ブラジル・セム・フィム (ローバ)
    Ivo JANSEN (piano) Live 1992 Radio Véronica Concertgebow d'Amsterdam
  7. クイントゥス (ローバ)
    Benjamin KREITH (violine) Live 2001 Marseille
  8. スタン (ローバ)
    Richard DUCROS (piano) r.2001 Bordeux

サクソフォンだけでなく、弦楽4重奏やヴァイオリンのための作品を含めたクリスチャン・ローバの作品集。ローバの作品は、響きそのものは難解だけれどとても明快なコンセプトで書かれていて、とっつきやすいと私は感じています。冒頭のモーフィングはその典型でしょう。モーフィングという単語は、コンピュータグラフィクスに親しみのある方ならそのイメージをわかっていただけるのではないかと思いますが、テレビなどで使われている「ある画像から次の画像へ滑らかに変化していく手法」のことで、ここではそれが音階(やリズム)に応用されています。え、やっぱりわからない? やっぱり聴いていただくのが早いかと。

リシャール・デュクロはローバ自身のマスタークラスなどで行なわれた模範演奏を担当しており、いわばローバ作品のスペシャリスト。このディスクでもローバの意図した音楽を忠実に再現していることは音を聞く限り間違いないでしょう。「9つの新しい練習曲」からの3曲(ジャングル、バラフォン、タージ)は、練習曲としての要素を軽々クリアしているだけでなく、サクソフォンという楽器からくる制約を感じさせない確かな技術、そしてそこから発せられる音楽の潔さはあっぱれというほかありません。しかし、ジャングルやタージを録音した時はまだ若干25歳なんですよね、、、、ローバ以外の演奏も聴いてみたくなりました。

なお、イヴォ・ヤンセンの弾くブラジル・セム・フィム(これもポップでカッコイイ!)のテイクはこちらのディスクと同一のようです。

オススメ度:

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