ドイツはライン州の生まれ。ハイデルベルグ州立音楽大学でクラリネットとサクソフォンを専攻し、卒業後ドイツ・サクソフォン・アンサンブルとバーデン・バーデン・フィルハーモニック・アンサンブルを創設しました。ベルリン・フィルや西ドイツ放送管弦楽団などに招かれ、バレンボイム、バーンスタイン、チェルビダッケ、ノイマン、ギーレン、マゼール、メータといった指揮者(本当にそうそうたるメンバだなぁ)の下で演奏したそうなので、日本では名前こそ知られていませんが、実は知らずのうちに彼のサックスを聴いているのかもしれません。現在は南西ドイツ放送管弦楽団のメンバです。
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音色が太いのは、クラリネット奏者でもあるからなのでしょうか。そのせいか、フランセのような軽妙さを要求される曲では、重さを感じてしまい、スカラムーシュの Vif は重い体にむち打って疾走するような雰囲気になってしまいました(これはこれでおもしろいですが)。ウッズのソナタでは、重心の低い安定したリズム感が心地よい。ホット・ソナタも同じ傾向ですが、もっともっと暴れてほしかったなぁ。。。。
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ジャズのイディオムが混じった曲ばかりで構成されてます。目新しいのは中国狂詩曲第3番。メロディはエキゾチックですが、曲としてはなかなかよくまとまってます。楽譜がほしいなー。サクソフォン・マーマレードの作曲者ロザンタールは、指揮者として有名な彼で、この曲は習作ということですが、なかなかかわいらしい曲で気に入りました。またデッサウの曲は名曲のわりに録音が少ないので、貴重。演奏は相変わらずの太くて重い音で、曲の持ち味を十分表現しておらず、残念です。
なお、このアルバムは、カタログでは「Hot Sax II」というタイトルになっていますが、CDのどこにもその文字はありません。