アメリカで活躍するサクソフォン奏者・教育者・歴史家。ボルドウィン音楽院で学位を、マンハッタン音楽学校で修士を取得しました。サクソフォンに関する幅広い研究を行なっており、1985年以来 Saxophone Journal に Vintage Saxophones Rivisited を書いているほか、イギリスの Clarinet and Saxophone Society Magazine や Grainger Society Journal 、Saxophone Symposium などに寄稿しています。演奏家としては、吹奏楽では有名なF.フェネル指揮のクリーヴランド・ウィンズの録音に参加している他、サンフランシスコ交響楽団、リッチモンド交響楽団、ニュージャージー交響楽団などに客演しています。また、ニュー・スーザ吹奏楽団のメンバで1987年に結成されたニュー・ハドソンSQのソプラノ奏者としても活動しています。 さらにTo The Fore Publishersのオーナーとして、アメリカの忘れ去られたサクソフォン曲を出版するといった、多彩な活動を行なっています。
19世紀から20世紀にかけてアメリカで活躍した作曲家、フロリオの作品集。フロリオは、アメリカでサクソフォンのために曲を書いた作曲家とされています。親しみやすいメロディとサクソフォンのオリジナル曲には珍しい古典的な作風が印象的です。ここでは、コーエンのソロによるオケ伴曲とニュー・ハドソンSQによる4重奏曲が収録されています。音楽がやや消極的に聞こえるのが残念ですが、好企画に免じるとしましょう。併録のピアノ協奏曲は、ソロ・オケともいまひとつ力不足。
音楽CDというより、講演会を収録したようなCD。コーエンによる説明の間に、1900年前後のサクソフォン演奏の復刻あり、C管ソプラノ、Es管ソプラニーノから、プラスチック・アルトや コン・オ・サックス(イングリッシュホルンのような音です)の音色が収録されており、最後にはなんとソプラノとコントラバス(!)の2重奏曲が入っているという仰天CD。なおコーエン氏の説明は当然英語ですので、そのつもりでお聴きください。私などは、ヒアリングのテストだと思って聞いてます(苦笑) オススメ度はあくまでサクソフォン・マニア向け。
オススメ度: