Fabien CHOURAKI


フランスで活躍するサクソフォン奏者。ジャン・ルデュー、ジャン=ルイ・ショータン、ジャン=ミシェル・グーリに師事し、1988年にパリ市賞、1993年にブルージュ地方でそれぞれ賞を得てる他、ラジオ・フランス、ソーゲ・コンペティションなどでも優勝しています。現在は、自身の率いるY'AKA SAXの他、アーバン・サックスなどのグループに参加している一方、海外を含む各地でソロ活動も行なっています。来日の際には、NHKによる放送もあったようです。

楽器は、ソプラノが Selmer SérieV、アルトが Selmer SérieUを、リードは Glotin の GVSelect を使用しています。


ショウラキの参加するY'AKA SAXのページはこちら(仏語)


主なアルバム

「SAXOPHONE & PIANO Hommage á Adolphe Sax

PMP CD/CL002
1994/7/9,10 Conservatoire de Musique de Chatenay-Malabry ,France
  1. 綺想曲と変奏曲 (アルバン)
  2. ソロ第1番「アンダンテとボレロ」 (ドゥメルスマン)
  3. 夜想曲 (ドゥメルスマン)
  4. 劇的幻想曲「ダニエル」 (クローゼ)
  5. ソロ第2番 (ドゥメルスマン)
  6. 演奏会用ソロ曲 (サンジュレ)
  7. オリジナルの主題による幻想曲 (ドゥメルスマン)
  8. ソロ第2番「カヴァティナ」 (ドゥメルスマン)
  9. ソロ (クローゼ)
  10. 演奏会用ソロ曲第6番 (サンジュレ)
  11. 「ランメルモールのルチア」の主題による大幻想曲 (アリ=ベン=ソウ=アレ)

Fabien CHOURAKI (saxophone)
(piano)

19世紀、サクソフォンの黎明期にサクソフォン・ソロのために書かれた曲を集めたアルバム。アルト・サクソフォンだけでなく、ソプラノ、テナー、バリトンのための曲も含まれています。どの曲も古典的で明快な旋律を持ち、無理な音域を使うことなく、サクソフォンの機動力と歌唱力を充分発揮できる作品です。ショウラキはそれぞれの曲を、ヴィヴラートをかけず(おそらく当時はそういう奏法だったのでしょう)楽器そのものを十分鳴らして演奏しています。すべての曲が魅力的な作品というわけではありませんが、当時のサクソフォンという楽器の使われかた、世の中での受け止められかたが伺えます。

このなかで、現在も演奏される機会がある曲はオリジナルの主題による幻想曲くらいですが、ボーンカンプ武藤氏も録音していますので、アプローチの違いを聴き比べるとおもしろいでしょう。この曲を始めアルバム中5曲を作曲したドゥメルスマンは、ベルギー出身のフルーティストで、30歳でこの曲を書きましたが、33歳の若さで早逝してしまいました。長生きしていたら、もっと多くのサクソフォン作品を残してくれたのでは、と。


「SAXOPHONE & PIANO Vol.2 LEGENDES

PMP CD/CL010
1998/7/5-8 Studio "John Cage - La Muse en Circuit", Alfortville, France
  1. ラプソディ (ドビュッシー)
  2. エレジー「秋の印象」 (カプレ)
  3. 伝説 (シュミット)
  4. 水の反映 (ドビュッシー)
  5. 2つのヴォカリース (ルーセル)
  6. 伝説 (カプレ)
  7. シュリンクス (ドビュッシー)
  8. コラール・ヴァリエ (ダンディ)
  9. ハバネラ形式の小品 (ラヴェル)

Fabien CHOURAKI (saxophone)
Xavier MITAL (piano)

フランスの有名ドコロをしっかり押さえつつ、ちょっとマイナーなルーセルの曲も入っているアルバム。ショウラキの音色はいわゆるフレンチ・スタイルではなく、ヴィヴラートを抑えた奏法です。フランスの若手団体エムファシスSQも同様の傾向にあることを考えると、これが今風なのでしょう。ここに録音されているいわばクラシカル・サクソフォンのスタンダード曲を、この奏法で聴かせるのはなかなか難しいと思います。このCDの第一印象は、よく吹けているけど、もう少し色気やきらきらした輝きがほしいと感じましたが、これは私がすでにフレンチ・サクソフォンの音色に耳が慣らされてしまっている証拠かもしれません。実際、何度か聴いているうちに、地味ながら表現意欲や茶目っ気を聴き取れるようになりましたから。

このアルバムの中では、エレジー2つのヴォカリースの2曲に、ショウラキの個性を感じることができました。


「Paysaginaire」

Visages du Saxophone VDS-005
2003/2/24-25 Studio 116(INA-GRM), Radio France
  1. Grab it! (フェルドハウス)
  2. Paysaginaire (レジューヌ)
  3. シャロム・セーラム (ダーミー)
  4. ノー・テナー・テック・アウト (ロリン)
  5. グーテ・ドール・ブルース (カヴァナ)
  6. ヴォワルマン (リセ)
  7. ウェスタン・ガーツ (ベッカー)

Fabien CHOURAKI (saxophone)

サクソフォンと電子楽器のための作品を集めたアルバム。これまでのアルバムの印象とはがらりと印象を変え、ホットな演奏を展開しているのには驚きました。特に1曲目のGrab it!のアツいこと! この曲の命である、音楽の持っている不思議なドライヴ感が前に出た、楽しい演奏です。一方Paysaginaireは、心象風景でしょうか?断片的な子どもの声が、記憶のパズルを組み立てていくような不思議な感覚。グーテ・ドール・ブルースに内在する不思議なリズム、東洋に対するウェスタン・ガーツの不思議な和声感。。このアルバム全体が"不思議"だけどなぜかはまってしまいそうな魅力であふれています。

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