カナダのカルガリー出身で、現在アメリカで活動するサクソフォン奏者。カルガリー大学、ジャクソンズヴィル州立大学、北コロラド大学、オレゴン大学で学び、現在アイオワ州のシンプソン大学でサクソフォンとジャズ・スタディの准教授を務めています。1997年以来、アメリカとカナダを中心に、イギリスから中国まで演奏活動を行なっており、ソロのほかにオアシス・サクソフォン4重奏団(Oasis Saxophone Quartet ほかにJ.ロメイン
シューマン、バッハ、そしてアメリカのオリジナル作品とバランスよく収録されたアルバム。典型的なアメリカのニュートラルな音色ですが、あまり癖がなく、私たちの耳にも比較的違和感がないのではないかと思います。アルバムタイトルにもなっている、ジョン・アンソニー・レノンのエテルナは、電子機器?を使った作品ですが、サクソフォンの抒情的な面を感じることができ、楽しめました。また、デイヴィッド・オットの印象(原題 Expressions)では、ジャズも吹きこなすカムウェルのセンスが充分発揮され、聴き映えのする演奏となっています。編曲作品では音色を含めてさらに説得力のある演奏を期待したいところですが、アメリカ各地で活動するサクソフォン奏者の層の厚さをみせつけられたアルバムです。
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