Jeremy BROWN


カナダはカルガリー大学の音楽担当の準教授。ワシントン大学、南カルフォルニア大学を経て、イーストマン音楽学校でラーモン・リッカーに師事しました。また、オハイオ州立大学ではジェイムス・ヒルとクレイグ・キルホッフにサクソフォンと指揮を学んでいます。カルガリー大学の準教授の地位にあり、学生からの人望も厚く、1999年には大学の学生ユニオンから「Teaching Excellence Award」を贈られています。演奏者としては、カルガリー・フィルのソリストであり、またスタジオミュージシャンとして多くの録音(ポール・アンカ から ホリー・コール まで)やミュージカル(ウェストサイド・ストーリ、オズの魔法使い から コーラスラインまで)、あるいは自身の結成した SAXOFFONEE のメンバとしてモントリオールのジャズ・フェスティヴァルをはじめ多くのイベントで演奏活動を行なっています。さらに、カルガリー・コンサート・バンドの指揮者でもあり、カルガリー市民交響楽団をはじめ多くの団体の客演指揮を行っています。ヤマハの楽器を使う、カナダ・ヤマハ・アーティストです。

Official Site(英語)


主なアルバム


「Rubbing Stone」

Centrediscs CMCCD 14909
2009/1/8-10, 2/1-2, 4/21,23 Eckhardt-Gramatté Concert Hall, Rosza Centre, University of Calgary, Canada
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  1. ソナタ〜アルト・サクソフォンとピアノのための (W.ジョーダン)
  2. イントナーレ2〜アルト・サクソフォン、パーカッションとピアノのための (D.イーグル)
  3. Rubbing Stone (H.リー)
  4. The Skin of Night〜アルト・サクソフォンとピアノのための (M.マシューズ)
  5. デイズ・ビヨンド〜アルト・サクソフォンとピアノのための (H.リー)
  6. ...que le terre s'ouvre...〜ソプラノ・サクソフォンとエレクトロニクスのための (L.ラッドフォード)
  7. ソナタ〜ソプラノ・サクソフォンとピアノのための (W.ジョーダン)

Jeremy BROWN (saxophone)/ Ami LONGHI (piano)

ピアノとのデュオ、パーカッションとのデュオ、エレクトロニクスを伴った作品など、多彩なスタイルの曲を収めたアルバム。2曲のソナタを書いているW.ジョーダンはカルガリー大学の音楽学部長、いわばブラウン氏とは同僚。当然ブラウン氏の演奏スタイルも熟知していて、アルトのソナタの2楽章ではジャズのマウスピースで演奏する前提で作曲されているとのこと。一方、アルバムタイトルにもなっているRubbing Stoneデイズ・ビヨンドを書いたホープ・リー氏は台湾生まれでカナダ在住の女性作曲家。時空や空間をボーダレスで広がっていくようなスケールの大きい響きが印象に残ります。ブラウン氏はヤマハの楽器特有のニュートラルな音色と機動力で、これらの作品のキャラクターをきちんと描き分けて、スマートな演奏を繰り広げています。

オススメ度:


「Scaramouche」

CBC SMCD 5217
2001/9/9-10 Jack Singer Hall, Calgary, Alberta CANADA
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  1. ブラジルの郷愁 (ミヨー)
  2. スカラムーシュ (ミヨー)
    Jeremy C.BROWN (saxophone)
  3. ブラジルの発見 第2・3組曲 (ヴィラ=ロボス)

Hans GRAF (指揮)/ カルガリー・フィル

ピアニストでもあるハンス・グラーフが、カナダのオーケストラを指揮したアルバム。ミヨーとヴィラ=ロボスの、ブラジルにちなんだエキゾチックな曲が収められいます。特にブラジルの郷愁が全曲演奏されているのが目玉でしょうか。録音の影響もあると思いますが、全体にさらに色彩感あふれる演奏を期待したいところです。(まあ、私の愛聴盤がバーンスタイン/フランス国立放送管 の 派手でわかりやすい演奏なのでそう感じてしまうのです。)

スカラムーシュのソロを担当するブラウンは、なめらかな音楽作りを感じさせる演奏を展開していますが、録音のせいもあり、このCDだけでブラウンの実力を判断するのはちょっと無理があるところ。ブラウンは同じ顔ぶれによるミヨーの世界の創造の録音にも参加しているようで、こちらも聴いてみたい気がします。

CBCレーベルのサイトのこのCDの紹介はこちら(英語)
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